レーザ発振器は中国製もおすすめ!市場規模や代表的なメーカーを紹介
2024.4.2 2024.4.2
レーザ発振器は日本製や欧米製の使用が一般的となっていますが、中国製もおすすめです。近年、中国メーカーは目覚ましい発展を遂げており、コストパフォーマンスと技術力の高さで注目を集めるようになりました。この記事では、中国製レーザ発振器の特徴や代表的なメーカーについて解説します。中国製レーザの導入を検討している方に役立つ情報をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
レーザ発振器は中国製より日本製がいい?
国内のレーザ発振器は、日本や欧米のメーカーの製品が中心に取り扱われています。中国製品に手を出しづらい理由として挙げられるのが、発振器に使われているレーザ管の品質に対するイメージです。
かつて、中国製のレーザ発振器はレーザ管の品質の違いによって「高速加速には不向き」「耐用期間が短い」といった懸念点があるとされていました。そのため「リーズナブルな価格ではあっても、中国製を取り入れるのにはリスクがある」というイメージが広まったと考えられます。しかし、近年中国では国家主導でレーザ発振器の開発を行っており、目覚ましい進化を遂げています。
また、中国はレーザの波長変換に用いられる非線形光学結晶に関して高い技術力を誇っており、日本の産業用レーザも中国製の非線形光学結晶を取り入れる傾向にあります。こうした背景から、日本や欧米のレーザ発振器と中国のレーザ発振器とでは大きな差がなくなりつつあると言えるでしょう。高品質な中国製レーザ発振器は世界的な注目を集め、欧米を中心に導入が進められています。
中国製レーザ発振器がおすすめの理由
中国製レーザ発振器の魅力は、やはり日本や欧米のメーカーと比べて安価な点です。メーカーによっては、日本製や欧米製と比べて半分程度の価格で販売しています。不要な機能をなくして最小限の機能に抑えるなど、メーカーごとの工夫を凝らすことで低価格を実現しています。
「中国メーカーは、安い一方で品質に不安がある」と抵抗感を抱く方もいるかもしれませんが、近年は技術が発展しており、世界的な評価も獲得しています。中国の代表的なメーカーが製造するレーザ発振器は長期安定性を備えている製品も多いため、耐用年数の心配をせず導入できるでしょう。
「レーザ発振器を導入したいけど、多額のコストをかけるのは難しい」という場合は、コストを抑えつつ高い品質を実現している中国製品を利用するのがおすすめです。
中国製レーザ発振器の代表的なメーカー
中国製レーザ発振器の代表的なメーカーに、RaycusとMax Photonicsがあります。ここでは、各メーカーの詳細についてご紹介します。
Raycus
Raycus(レイカス)は、10年間にわたる研究・開発によって生み出された高品質なレーザ製品を世界各国に提供しているメーカーです。高い安定性と素早い立ち上がりを誇るパルスファイバーレーザや、広い変調周波数を調整できるCWレーザなど、幅広い製品を取り扱っています。
2016年には「20kWファイバーレーザ」と「コアデバイスの研究開発プロジェクト」が湖北省の「主要技術革新プロジェクト」の1つに選ばれました。レーザ開発が進む中国でも特に注目度の高い企業だと言えます。
基本情報
名称 | 所在地 |
Wuhan Raycus Fiber Laser Technologies Co., Ltd. | 中国湖北省武漢430075 東湖ハイテク開発区高新大道999号 |
Max Photonics
Max Photonics(マックスフォトニクス)は、ファイバーレーザと光学デバイスの主要メーカーです。高出力パルスファイバーレーザなどで多数の特許を取得し、確かな技術を備えていることで知られています。取扱分野は、主に電子部品や通信、医療機器、自動車などです。優れたコストパフォーマンスと長期安定性が評価され、年間4,000台以上の販売実績を誇ります。
2019年3月には「4000W シングルモジュール」と「25000W マルチモジュール CWファイバーレーザー」が 国家科学技術達成認定を取得しています。また、2020年5月には初の中国製「40000W ファイバーレーザー」を発売しました。
基本情報
名称 | 所在地 |
Max Photonics | 中国深セン市宝安市沙井市芙蓉工業区三芙蓉路 マックスフォトニクス工業団地518125 |
まとめ
日本では、日本製や欧米製のレーザ発振器が主流ですが、近年の技術発展により中国製にも注目が集まっています。コストパフォーマンスの高い中国製であれば、多額のコストをかけるのが難しい場合も導入しやすいでしょう。
伯東では、中国の代表的なメーカーであるRaycusやMax Photonicsの取引実績があり、ご紹介が可能です。中国製レーザ発振器をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
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